TF-51D 着陸編

DCS World 2.5

今回も着陸の練習に最適なトレーニングが用意されています。今回のレッスンは「Landing」です。
TF-51D トレーニング Landing
このレッスンでは、緑色の四角いゲートを使ってアプローチから着陸そしてシャットダウンまでを練習します。

このトレーニングは地上も上空も無風状態なのでアプローチも着陸しやすいです。練習には最適です。

では、実際にトレーニングしてみましょう!

・水平飛行 – 対気速度計 250 mph(MP計 30 in.Hg)
トレーニングをスタートすると飛行している状態なので、先ずは水平飛行で機体を安定させるために、MP計を30 in.Hgにし対気速度を250 mphになるようにスロットルを調整します。
エルロン、エレベーター、ラダーのトリムを使用して、操縦桿を放しても真っすぐ飛べるように調整しましょう。
TF-51D Landing Training MP計を30 in.Hgに対気速度計を250 mph

・飛行ルート
このトレーニングでの飛行ルートとしては、このまま海岸線に沿って北進していきます。

ここでこの機体やアプローチ等についてガイドが続きます。簡単に言うと下記のような感じです。

この機体は、ILSのような現代のアプローチシステムを装備していません。なので、ビジュアルアプローチでの着陸練習です。
着陸は航空機の操縦で最も繊細な操作を必要とされます。ベストな着陸は十分な準備と適正な進入に始まります。
このレッスンでは、戦闘機等に良く見られる、アプローチ方法を行います。
オーバーヘッドアプローチと言って、飛行場よりも比較的高い高度、速度で滑走路上空に接近し滑走路上の端で大きく180度旋回を行い、減速、そして高度を下げつつトラフィックパターン(ダウンウィンドレグ)に進入する方法です。この方法は、飛行場上空まで速度と高度を維持する事が出来るため、万が一敵戦闘機が接近する等不測の事態が起きても迅速に対処する事が可能な利点があります。

トラフィックパターンについて

トラフィックパターンとは場周経路とも言い、滑走路を中心とした飛行経路です。

トラフィックパターン
滑走路からの幅は1nm.程度です。

アップウィンド・レグ -(UPWIND)
滑走路を含む直線上の上空。滑走路の上空そのものである。アップウィンドで離陸後安定上昇する。離着陸は通常向かい風(アップウィンド)で行われるため、こう呼ばれる。
クロスウィンド・レグ -(CROSSWIND)
アップウィンドから左に90°旋回して到達する飛行コース。滑走路に対して直交する、トラフィックパターンの長方形の短辺にあたる。横風(クロスウィンド)を受けるコースであることからこのように呼ばれる。
ダウンウィンド・レグ -(DOWNWIND)
クロスウィンドを一定時間飛行後さらに90°左に旋回して到達する飛行コース。滑走路に対して平行で、トラフィックパターンの長方形の長辺にあたる。滑走路と並行するコースであるが、逆向きに飛行することから追い風(ダウンウィンド)を受けるため、このように呼ばれる。
ベース・レグ -(BASE)
離陸した滑走路全体を斜め後ろにみることができる位置までダウンウィンドを飛行した後、再度90°左に旋回して到達する飛行コース。滑走路に直交する、トラフィックパターンの長方形の短辺にあたる。飛行場(ベース)に進入するコースであるため、このように呼ばれる。 ベースレグを一定時間飛行して着陸する滑走路の正面に到達した後は、90°左に旋回して再度アップウィンドに進入し、着陸の最終態勢(ファイナル)にはいる。
ファイナル・アプローチ -(FINAL)
着陸点まで安定した滑走路を滑走する最終アプローチ。

さて、トレーニングに戻ります。

・今回のアプローチパターンはミッションブリーフィング画面に例がありますので参考にしてください。
ミッションブリーフィング画面を表示するには、キー操作で 左Alt + B を押します。
TF-51D Landing Lesson ミッションブリーフィング

トラフィックパターンの高度や長さは様々ですが、この練習ミッションでは、次の典型的なパターンを想定します。

– 地上から1,000 feetの高さでアップウィンド・レグからダウンウィンド・レグまで、その高度を維持します。
– ファイナルアプローチへ向かってベース・レグでは600 feetまで降下します。
– ファイナルアプローチでは高度600 feet、滑走路から2 NMの位置より約3度のグライドスロープです。

トラフィックパターンで飛行する対気速度は航空機によって異なります。51Dの場合、着陸装置とフラップは170 mph以下の速度でしか下げることができないので、トラフィックパターンでの速度を200 mph以下にします。

ファイナルアプローチは120 mphで飛行し、着地時の速度は90 mphです。

着陸は、航空機の機首に搭載された強力なエンジンと大型プロペラが大量のトルクを引き出す、特に51のような飛行機では、飛行の最も困難で困難な要素の一つです。低速では、航空機は動力の変化に非常に敏感であり、エンジンや航空機の制御の取り扱いを誤ると、特に反応する時間がほとんどないときには特に問題が起こりやすくなります。

通常なら、基地の周波数が割り当てらているチャンネルを選択してプッシュトークスイッチを押して

Kobuleti, Enfield 1-1, Inbound

Enfield 1-1, Kobuleti, fly heading 320 for 9, QFE 29.86, runway 07, to pattern altitude

・エンジン回転数 – RPM計 2,700 RPM
トラフィックパターンに進入する前に、エンジン回転数を2,700 RPMに調整しておきます。
TF-51D エンジン回転数を2700 RPMに

・飛行場が海岸から数マイル東の先に見えるはずです。
※トラフィックパターンに入ったら、急激なスロットル操作に注意し、安定した飛行を維持するために操縦を慎重に行うよう注意してください。

・滑走路に至るまで上空のパターンを案内するのに役立つように、空中に配置された緑色のゲートも表示されるはずです。
TF-51D Landing Training 緑色のゲート

・トラフィックパターン入り口ゲートは滑走路末端の上 1,000 feetに位置する大きなものです。

・海岸からターンして滑走路上の入り口ゲートに向かって進むと、アップウィンド・レグに入ります。

・高度を1,000 feetに降下しながら、ゲートをたどってトラフィックパターンを飛行していきます。

・左方向に大きく180°ターンするようにクロスウインドウ・レグを旋回し、ダウンウインドウ・レグへ。

・ダウンウインドウ・レグでは、スロットルを調整して速度を160 mphに高度を1,000 feetを維持します。

・速度が170 mph以下であることを確認し G を押してランディングギアを下げます。着陸装置警告灯パネルで、赤色のランプから緑色のランプ点灯へ切り替わったことをチェックします。

・ランディングライトを「ON」にして、オイル及びクーラントエアコントロールスイッチが「AUTOMATIC」位置にあることをチェックします。

・フラップを20°にするため F を2回押すか、フラップハンドルを20°位置まで下げます。

・滑走路を斜め後ろに見て、ベース・レグへターンを開始します。

・ベース・レグの開始位置からファイナルへ180°ターンをするように旋回していきます。 ファイナルに入ったらフラップをフルダウンにするため F を3回押すか、フラップハンドルを50°位置に下げます。
TF-51D ベースレグ

・ファイナルアプローチでは速度120 mphを維持します。横滑りを最小限に抑え、安定したアプローチのためにトリムを調整します。

・滑走路延長上に乗せていきます。

・パワーを落として、引き起こしで地上すれすれで降下率ゼロ近くに持っていき、優しく接地させます。

接地と降下率微小にするタイミングをそろえる水平に近い姿勢での設置をWheel Landing(接線着陸又は陸軍式着陸)と呼びます。
Wheel Landingは横風時にも使用可能な着陸手法で、最初に覚えると良いでしょう。
もう少し尾輪を下げた状態で接地させるTail-low Landing(テール下げ着陸)がコントロールは容易です。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、不整地等では主輪と尾輪を同時に接地させる3-point Landing(3点着陸又は海軍式着陸)が滑走中にプロペラをぶつけないため、おすすめです。

・スティックをやや引いて、ラダーで方向を修正しながら滑走します。

※滑走中に減速するため、普通の飛行機(前輪式)のようにブレーキで減速しようとする時には注意が必要です。

これは尾輪式独特の注意点ですが、普通の飛行機(前輪式)はブレーキ中に機体が横にずれる力は、復元力として自然に解消しますが、尾輪式では逆に、重心とブレーキ力の発生位置の関係で横方向の力が発散してしまいます。なので、ブレーキバランスやラダー入力でちょっとしたズレでも修正を重ねてヨー方向に急回転しないように減速する必要があります。

・滑走路の長さが十分にある場合や必要な場合以外は、ホイールブレーキを使用しないほうが良いでしょう。

・スロットルアイドル出力を1,000 RPMに設定します。

・右側にある次の誘導路まで進みます。

・キャノピーを開くには 左SHIFT + C を押し続けるか、ハンドルを回します。

・減速してから、誘導路を右に進みます。
TF-51D 駐機場へ

・指示に従って、いずれかの駐機場へ駐機します。

機体を駐機出来たら、レッスンの締めとなるシャットダウンを学びます。ここからはガイドに従って練習してみて下さい。

慣れるまで頑張って練習しましょう!

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